添詩・月の下にて

『月の下にて - T.town serenade -』

今宵も ふりそそぐ

針の痛さ

ヴィオラのカデンツァ

トリル、トリル

(ここは 人の   消えたところ)

(ここは 道の   消えたところ)

こころは 残るトリル、トリル

ふりそそぐ ふりそそぐ

(月の光の 透明な膨大)

そこには 少年がひとり少年がふたり 少女が三人

若いいのちの 萌えいずる

もう、踊る 踊る、 円舞する

月の光はふりそそぐ

(まるで誕生だ、とどまっていない

  薄絹をまとった山々から、蜜の甘美の誕生だ)

ー to be , to be ー 音もなく

月の光の ふりそそぐ下

醇正の 交歓 約束の 彩りよ

彼方の水面に 遊んだら

やがて 闇の静かさ

混濁の 土を鎮め……

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